ブランド品の宅配買取を利用するときは買取店への申し込みから始まり、宅配キットを受けとる、品物を梱包、品物を発送、買取店が品物を受けとる、査定、査定報告、交渉、取引成立（またはキャンセル）、買取、そして最後に買取金額の支払いがされて全行程が完結します。
そこで今回は、ブランド品の買取店が品物を受け取ってから、買取金額の支払いをするまでの詳しい手順などを簡単にご紹介します。
◎買取店が品物を受けとって状態を確かめる
買取店が宅配キットに梱包されたブランド品を受けとると、まずは確認作業します。配送されてきた状況によっては品物を受けとった時点で、箱に凹みやキズがついていることがあるためです。
配送中に品物が破損してしまったときは、運送会社、または買取店が弁償するのが一般的です。しかし、破損原因が梱包の不備だったときには、補償が受けられないので注意が必要です。
紛失の恐れがあるジュエリーやアクセサリー、さらに時計などの買取りでは、買取店が事前に補償をつけていることがあるので事前に確認しておくと安心です。
箱の状態を確認したあとは、実際に中身のブランド品を取りだします。モノによっては小さくて繊細な品物もあるため慎重に開封します。
◎ブランド品の買取査定開始！
ブランド品を箱から取りだしたあとは、さっそく「買取査定」のはじまりです！
キズや汚れの程度、使用感などをプロの鑑定士が一つ一つ丁寧に確認していきます。買取店によっては、新品・未使用のもの、新品同様のもの、使用感が少ない状態の良い中古品、キズあり・ワケありのもの、中古品・・・、といったような基準に分けられています。
状態を確認したあとはブランド力やその時点での流行、再販売して売れやすいものかどうかなどの要素をもとに、買取店独自の査定方法で査定金額を決定します。状態を確認しているときに少しでも低い評価を受けていたものでも、その時期に需要がある人気商品であれば高価買取になることもあります。
◎依頼者に査定完了の報告と説明をする
ブランド品を受けとってから3～4営業日以内に、査定完了の報告をするという店が多いようです。おもに電話やメールで査定完了の報告をしますが、報告の内容は査定金額についての説明がメインとなります。
取引が成立するまえであれば査定金額の交渉ができますが、価格を値上げするかどうかは鑑定士の判断によります。鑑定士によっては依頼者から値上げの交渉を受けることを予想して、あらかじめ買取価格を低く設定していることもあるでしょう。
宅配買取ではお互い顔を見合わせることがないことから、依頼者は価格の交渉がしやすいですし、鑑定士は人目を気にせずブランド品の状態や価値を客観的に査定することができます。
◎買取成立またはキャンセル
依頼者から査定内容に納得をしてもらえれば、「買取成立」となります。早いときで即日、場合よっては7～10営業日以内に買取店から依頼者の銀行口座に買取価格が振り込まれるようになっています。
銀行口座の名義人が申込者以外のときは、追加の書類（家族関係等を証明する戸籍謄本や住民票等）の提出が必要です。
査定内容に納得してもらえず買取キャンセルとなったときは、買取店がブランド品をしっかりと梱包したうえで依頼者に返送します。返送にかかる配送料金は申込者負担になることが多いため、買取店は着払いにて品物を発送します。返送された品物を依頼者が受け取るまでには、1～２週間ほどかかることがあります。
宅配買取はどこにいても簡単に買取査定の申し込みができますし、なにより重い品物をいくつも運び出すことがないことが魅力です。目に見えないところで査定が行われるので信頼できる買取店でないと心配ですが、最近では店頭買取をしているお店が別途宅配買取サービスを提供していることも多いので、ますますブランド買取が身近なものになりつつあります。