金買取を利用しようと金製品を買取店に持ち込む人のなかには、金の純度や種類についてよく知らない初心者の方もたくさんいます。
金買取を初めてするという方に多いのが、純金、もしくは合金だと思って持ち込んだモノが実は「金メッキ」だったというケースです。
そこで今回は、純金と金メッキの違いについて、そしてこの二つを見分けるための判別方法についてまとめています。
金メッキについて
「金メッキ」とは、金以外の金属に薄く伸ばした金の膜を上から貼りつけているモノのことをいいます。
金メッキの種類には、GPと呼ばれる金メッキと、GFと呼ばれる金張りがあります。
GPは薄い金の膜を貼った金メッキであることから、時には膜の補修をする必要がある金メッキです。GFは金の膜が分厚いことから耐久性に優れた金メッキ製品を作ることができます。
金メッキに使われている金の膜はほんのわずかな量なので、金メッキ製品が純金よりも高額な買取価格になることはまずありません。
金メッキは買取不可!?
金の純度がとても低いことから、金メッキで作られたモノはほとんどのケースが「買取不可」になります。とくに小さなモノであれば金メッキの量もさらに少なくなるので、価格をつけるのが困難だからです。
金の膜が分厚くなっている金張り(GF)という金メッキもありますが、値段がつけられるほどの重量はないため、同じく買取りをしてくれる業者はないでしょう。
しかし、将来的に金の価格相場が今よりもさらに高額になったり、金が採掘できずに希少価値がこれまで以上に高まったりしたときには、わずかな金でも需要が高まるので金メッキでも買取ってもらえる時代に突入する可能性もゼロではなさそうです。
純金と金メッキの違いや判別方法について
よく勘違いされる純金と金メッキですが、知っているようでよく知らない人も多いその違いについて見ていきましょう。
純金と金メッキの違いは?
① 純度の違い
純金は、純度が100%(99.99%以上)の金です。一方、金メッキは薄い金の膜が貼られた金属のことをいいます。純金と金メッキでは金が含まれている純度が違います。見た目だけでも簡単に判別がつくと思われがちですが、実際には金メッキの製造技術が発展していることから素人の目だけでは判別できないことが多いのです。
② 重量の違い
純金と金メッキを実際に手にとってみると分かるのですが、純金はずしっと重い感覚を受けるのに対し、金メッキ製品は少し軽いかなといった感覚を受けます。
③ 酸の影響を受けるかどうか
純金であばれ、酸の影響を受けることはほとんどありません。一方で、金メッキは金の膜で覆われていることから耐久性に優れているとは言われていますが、もしその金の膜が破れてしまえば中の金属が露出してしまい変色やサビといった劣化を引き起こしやすくなります。
純金と金メッキの判別はX線検査で!
純金と金メッキは見た目での区別がむずかしいため、業者によっては「X線検査」を使って判別をすることがあります。X線検査では純度の刻印がされていないモノも測定することができるため、刻印のない金製品を持っているときにも鑑定を受けることができます。
X線検査であれば短時間で正確な判別をすることができるため、いち早く検査機器を導入している金買取業者であれば安心して査定を受けられそうですね。
大事に家に保管していたモノが実は純金ではなくて「金メッキ」だった・・・ということもあります。その反対に、金メッキだろうと思っていたモノが実は「純金だった!!」ということもあるでしょう。どちらにしろ、目視だけでは判別できないことも多いので、まずは金買取業者の無料査定に鑑定を依頼してみることをおすすめします!