金買取にかぎらず、ブランド品の買取や中古品の買取についても、査定品に「傷」がついていれば査定金額に影響するのでは・・・と不安になりますよね。
そこで今回は、金に傷がついていると金買取に影響するのか、という疑問について、金と傷の関係性をもとに考えていきます。
目次
金に傷がついてしまう原因とは?
金属の種類の一つである「金」は、純度が高いほど柔らかいといった性質があるため、ほかの金属にくらべると「傷」がつきやすいとされています。
そのため、金資金としてインゴット(純金)を所有しているときには、特に取り扱い方法やお手入れには気をつかわなければなりません。
・固いモノをぶつけると傷がつきやすい
金に傷がついてしまう原因で一番多いのが、「固いモノをぶつけてしまった」ということです。
柔らかい性質をもつ純金は、固いモノや先の鋭いモノをぶつける、または触れただけで簡単に傷がはいってしまうのです。先が尖っているブラシで純金を磨くのも傷がつくので良くありません。
・合金にも傷はつく
純金に、銀や銅などのほかの金属を配合したモノを「合金」といいます。
純金に強度を持たせるためにほかの金属を配合していることから合金は、強度を高めることができるのでジュエリーやアクセサリーに加工しやすくなります。
強度が高まったからと、傷が全くつかないわけではないので注意しましょう。それに、純機に別の金属が配合されていることから、サビがつきやすくなるといった問題もあります。
傷がある金製品でも買取りしてもらえる?
もし万が一、金に傷がついてしまったら、金の買取りはしてもらえないのでしょうか。
安全な資金運用として金を保有している方も多いのですが、それは金が「実物資産」であることが最大の理由といえます。
いつの時代も価格が下がることはあっても実物が残る金は、価値が失われることのない資産であるといわれているのです。
純度が高い金ほど需要がある!
実物資産である金は、傷がついてしまっても「純度が高い金」であれば買取りしてもらえる可能性が高いです。
金に傷がついても買取可能な理由は、金の特有のリサイクルシステムにあるからです。
金製品を買取りした業者の多くは、買取りした金を「溶解」して「再利用」する新たな業態へ流通させるのです。
金を一旦溶解してから再利用するので、金に傷がついていることはあまり関係ないのです。このことから、少し傷がついた金であっても純度が高い金ほど重宝されて需要があるので、買取りしてもらえないと早々から諦める必要はありません。
傷がついていると買取価格には影響する?
傷がついた金でも買取りしてもらえるということでしたが、金について傷によって「買取価格」には影響するのでしょうか。
これについては、いくつか例をもとに考えていきます。
たとえば、金を買取ったあとは「溶解して新しい業態へ流通する」といったときですが、こういったケースは金に傷があったとしても買取価格に大きな影響はないようです。
しかし、買取りしてもらうモノが「ジュエリーブランドの金製品」であった場合はちがいます。二つのまったく同じの金製品があったとします。二つのうち一つは傷あり、もう一つは傷なしであった場合は、傷なしのほうが査定による評価は高くなるでしょう。
ブランドの金製品は、そのブランド自体に価値があると評価されるため、金を溶解せずにそのままの形で再販売されることが多いからです。
傷がないモノのほうが売れやすいことを買取業者は知っているので、買取査定をする段階で傷があるかどうかをじっくり確認しているはずです。また、ジュエリーやアクセサリーを査定するときは、傷以外にも表面に変色や黒ずみが起きていないかなどを確認します。
金に傷がつくことで美観が失われますし、金の買取価格にも多少なりとも影響を及ぼすことがあるので十分気をつけましょう。こういったことからも、いつの日か金やジュエリーなどを買取りにだす予定があるときには、とくに取り扱い方法やお手入れ方法に注意を払うことが大切なのです。