金は、あらゆる金属のなかでも「酸に強く」、サビがつく心配がほとんどないことが大きな魅力です。
そんな頑丈な金ではありますが、もしも万が一サビがついてしまい変色すると、これまでの輝きを戻せない最悪の事態を引き起こすこともあります。だからこそ、「正しいお手入れ方法」や「正しい保管の仕方」を覚えておくことが大切なのです。
金製品はお手入れが必要って本当?
金のほか、純金にほかの金属を配合させて作られている合金製品は、純金よりもサビがつきやすく、耐久性も劣りますので定期的にお手入れをする必要があります。
劣化してしまった金は元に戻せないこともあるうえ、金買取を利用したときに買取金額に大きく影響してしまうので日頃から気をつけて使用するようにしましょう。
金の正しいお手入れ方法について
定期的に金や合金のお手入れをすることは、金をきれいな状態で保管、そして使用するためにとても重要になる作業です。
① 使ったらキレイに汚れを落とす
まず、常に心がけたいのが、普段からアクセサリーとして金製品を使っているときは、使ったあとに必ず柔らかい布などで汚れを落とすということです。金は酸に強いことから汗や汚れによる大きな影響はないのですが、少しずつ落ちにくい汚れが積み重なってしまうことがあるからです。
② 頑固な汚れは浸けおき洗い
布で軽く拭いても取れないような汚れは、中性洗剤を少量入れたぬるま湯に金を10~15分ほど浸けておきましょう。
そのあとに、先が柔らかい歯ブラシなどで汚れをきれいに落とします。このときに余計な力を入れてキズをつけてしまわないように気をつけましょう。汚れを落としたあとはぬるま湯でもう一度洗い流して、自然乾燥させます。
③ 宝石がついているときはやさしく
金製品に宝石などの装飾がついているときは、中性洗剤や水に浸すことができません。そのため、柔らかい布などに洗剤を少しだけつけてやさしく拭いて汚れを落としましょう。
拭いたあとは真水できれい洗い流しますが、接着剤がついている宝石部分には水を当てないように気をつけながら洗うようにしましょう。
金に100%サビがつかないワケではない!
錆びに強い金ではありますが、100%の錆びを防ぐことはできません。そのため、日頃から金製品の保管方法にも注意を払う必要があります。
金の正しい保管方法について
金を保管するときは、必ず一つ一つの製品を「別々の箱に入れて保管」するようにしましょう。
複数の製品をいっしょに保管してしまうと、ぶつかり合ってキズをつけてしまうリスクがあるからです。小さなキズであれば研磨で落とすこともできますが、キズの状態によっては痕が残ってしまうこともあるので気をつけましょう。
通常であれば金を購入するのといっしょに専用のケースをもらうので、保管用として捨てずにとっておきましょう。
金製品の使用上の注意点について
酸にとても強い性質をもった金は、汗や水などに触れても大きな影響がない非常に優れた金属です。そのため、運動中やお風呂に入るときに装着していたとしても、サビがつく心配はほぼありません。しかし、水以外の成分が含まれている温泉や海水に入るときには注意が必要です。
場合によっては水以外の成分が金に反応してしまい、変色することがあるからです。一度変色をしてしまうと元の色を取り戻せなくなります。
また、金製品を身につけたあとには汚れをキレイに落としますが、汚れを取ろうと強く磨くことでキズがついてしまう可能性があるので、必ず柔らかい布で優しく拭くようにしましょう。
ほかの金属に比べると、金は酸に強いことから変色やサビつきなどの心配が比較的少ないといえます。しかしそれでも、まったくお手入れが必要ないということではありません。
今回ご紹介した正しいお手入れ方法や正しい保管方法などを参考に、いま現在お持ちの金、もしくはこれから購入しようと思っている金を大切に扱いましょう。大切に金を扱うことで、いざ金買取を利用するときに金の状態によって査定金額が下がってしまうといったリスクを最小限に抑えられるはずです。